ウィキのソフトウェアは、デザインパターンの共同体で、パターン言語を書くために創られた。1995年にウォード・カニンガムが確立したPortland Pattern Repositoryが初のウィキだった。カニンガムは、ウィキの概念を発明し名付け、ウィキエンジンの初の実装を製作した。元々のウィキだけが、(先頭が大文字のWiki)あるいはウィキウィキウェブと呼ばれるべきだと主張する人もいる。カニンガムのウィキ (Wards Wiki) はいまだに、最も人気のあるウィキサイトの一つである。
20世紀の最後の数年に、ウィキは非公開・公開のナレッジベース(知識の基地)を開発するのに有望な技術であることが、ますます認知されるようになった。そしてこの潜在能力は、 Nupedia という百科事典プロジェクトにおける開祖ジンボ・ウェールズとラリー・サンガーに、ウィキ技術を電子百科事典の基礎に使おうというひらめきを与えた。こうしてウィキペディアは、2001年の1月に始まった。初めはそれはUseModソフトウェアを基にしていたが、後にいくつかの他のウィキから取り込まれた独自のオープンソースのコード基盤に切り替えられた。