春は花粉症。やうやう赤になりゆく眼球、すこし明かりて黄色だちたる鼻水のほそくたなびきたる。
夏は熱中症。猛暑のころはさらなり。屋外イベントもなほ、患者の多く倒れたる。また、ただ一日二日など、寝込むもをかし。だらけるもをかし。
秋は風邪。木枯らしが吹き、冬のいと近うなりたるに、ティッシュを買いに行くとて、二回三回とくしゃみするさへあはれなり。
冬はインフルエンザ。鼻に綿棒を突っ込まれるは言うべきにもあらず。リレンザのいと白きも、また、さらでもいと辛きにポカリなど、急いで買って来て、氷のうもて渡るもいとつきづきし。